大小の島々からなるイタリア半島は、世界で最も美しい自然の光景の1つであり、何千年にもわたって、現地の人々の営みがその調和と美しさを保ちながら、素晴らしい風景の中にゆっくりと溶け込んできたのです。 海、海岸、イタリアの風景に関する知識、そしてその豊かさを保護する必然性。このような重要な背景こそが、海外各地に大使館、領事館、イタリア文化施設の広範なネットワークを持つイタリア外務国際協力省(Ministero degli Affari Esteri e della Cooperazione Internazionale)が本写真展を企画した理由となります。 アメリゴ・ヴェスプッチ号が世界中を巡った航路を辿る、本展示会は、ヴィラッジオ・イタリア号を訪れるお客様に、海洋に関する研究や保護に焦点を当てた新たな視野をご提供いたします。写真家・ルカ・タマニーニ氏は、「私たちこそが、長いイタリアの旅の中の海の風景であり、大きな島や小さな島々の一部なのです。」と説明しています。 「私たちは、この日常生活の中にいるだけで、他の場所にいるときよりも、自分がどれほど多く海辺のある場所に暮らしているかに気づかされます。」また、「イタリアが誇る海洋景観の豊かさを保全しながら、その完全性を保護していくことは、現在および将来の世代に対する道徳的義務でもあるのです。」と、タマニーニは付け加えています。本展示会では、海洋や、その中に存在する脆弱な生物多様性に特化した一連の会議や討論会も開催される予定です。